| ルノー他 座りました 99/10/24 16:34 00299へのコメント
今日は千里中央に買い物に出ると(田舎者ですから)、セルシーの中庭催場で 輸入車ショーをやっていました。
いくつかのディーラーが合同でやっているようです。
●サターン
去年、大阪で、さと氏とゆーかりさんのネット婚をお祝いしたオフラインミー ティングの時に、南港の見本市会場で見て、大いに気に入った車です。
外板が樹脂で出来てて、蹴っても戻る。 あの、中井貴一のような顔さえなかったら、路駐大国・大阪では、もっと売れ てても不思議の無い車です。
既に外国では大型版も発表されていますが、置いてあったのは、在来のセダン、 ワゴン、クーペ、観音開きクーペです。
ドアを開けて、乗り込む。 この瞬間が、サターンの好きなところです。 最近の車はどれも、座面を上げていますが、こいつはさすがにアメリカ生まれ で、乗り込む時に、かすかに尻餅をつく低さです。で、それを幅のある柔らかな 椅子がフワッと受けとめます。 で、椅子を起こしても窮屈では無いし、スポーティでは無いですがベージュの 室内は明るいです。脚を伸ばして、前方を見ると、馬鹿でかいメーターがすっき りと見えます。小生が日々乗る、一昔前の国産車の爽快感がある。
値引き交渉の無し、最初から必要フル装備、実用性重視、ユーザーとの付き合 いなど、車のデザインは別として、志があってええやないか、思うのですよ。 返す返すも、あの中井貴一のような顔がなぁ。
●オペル
ビータに座りました。 他のドイツ車でも思いましたが、いかにも堅く造ってありますよ、ってドアは 嫌味やね、バネのように、カクン、カクンと段階に開き、あれじゃ駐車場で微妙 に間隔をはかって開けられない。
運転席は、とても違和感の無い、良い物でした。昔はスポーティの代名詞とさ れた3本スポークのハンドルがあって、堅実そうな濃い色のダッシュが目の前に。 全体が、ちゃんとした、一昔前のややスポーティな車の8割縮小版のような感じ です。 そこで、何を連想したかと言うと、スバル・ジャスティの内装やな(笑)。
ただし、ビータは、アクセルの右にフットレストのように前輪が食い込んであ る。あれだけ、慣れが要りますな。 視界はまあまあ、屋根が後ろ下がりな上に、遠いので、後窓が小さく暗い感じ がしました。 外に出てよく見ると、小さい車ですよね。殊に幅が狭い。しかし屋根も長く、 よく目一杯の容積を稼いであります。
アストラワゴンにも座りました。 やっぱり、ADバンに似とる。
●ジャガー
特大児先生の好きな「ジャギュア」に座りました。この小生が「ジャギュア」 の椅子に座るのやで、ほんまに(笑)。もちろんフォードから作った安物の奴な (といっても買える訳ではない)。 中は灰色の革です。木目が綺麗です。ダッシュに小物入れがいくつもありまし たが、いずれもヌルヌルと気持ちよく開きました。こないだのプログレとえらい 違いです。 天井や窓は、これでもか、というぐらい強烈に湾曲していました。しかし、う にゃうにゃしとるのではなく、純粋に弓なりなので、気持ち良いです。 ジャガーなんぞに座るのは、もちろん初めてですが、なぜか気おされるような オーラは感じませんでした。優勝セールやっとるダイエーの前という、自分のホ ームグラウンドだったせいか、3Lセダンという大きさのせいか、分かりません。 でも、そのまま寝たくなったのは、センチュリーと同じです。
●孫ベンツ
真っ赤な奴がありました。顔はセレナに似てますが、横後ろはスパシオです。 これも去年、南港で座ったのですが、どうも好きになれません。 前窓が顔面まで迫り、当たらず乗るには常にふんぞり返っていなくてはなりま せん。椅子の寝たトヨタ乗りには良いやろが、運転の上手い奴の乗る車やない。 おまけに、上げ底で床が高いのを視覚的に誤魔化すのに、横窓をえらく低く切 ってある。ひざから上が全部ガラスで、観光バスか、軽トラのような雰囲気です。 ベンツの看板と能書きが無かってみいな、えらい駄作やで。
それ以前に、鹿よけたら転ぶような車、危のうて奈良走られへん。
●BMW
ユーノスのような奴がありました。長いボンネットの先に、BMの顔がついて あって、乗る所は後ろの方です。 ドアあけて、乗り込んだら、ハンドルもメーターも無い、ずんべらぼんです。 よく見たら、向こうにハンドルがついてあったので、売り子の女の子に悟られな いように、降りて反対側に回りました。 日本の道走るのに、ハンドルぐらい直しとかんかい。糞生意気な。
で、やっとこさ、ハンドルを握りました。 こいつはメーターが綺麗です。ダッシュ全体が、非常に印象薄く、かつそれな りに並んでいます。BMのダッシュは好きになりましたね。下品に乗ってる奴は 嫌いやけど。メーターは細い銀の縁がありキラキラしてますが、とても細くてギ ラギラはしません。ただし円形ではなく下だけ水平に変形させてあるのは興ざめ。 どれぐらい細いか、指でつまもうと思ったら、一枚グラスの向こう側でした。 シフトノブもメッキでしたが、樹脂でした。興ざめ。 まあ、こてこての「黒と銀」の世界ですな。こういう車は、交機のような長い ブーツ履いて、ハイル言うて乗らないかん。
幌はガッチリしてましたが、ちょうど頭の横に、蝶番などのゴタゴタした機械 が露出してたのは危なそうです。石立鉄男なら髪の毛ひっかける。後窓は非常に クリア。像に一本だけ筋が入っていたので、熱線かなと思って手を出せば、ただ の塩ビの折り目でした。ガラスかと思った(笑)。
320も座りましたが、やはり富士山型のダッシュの地味さが印象に残りまし た。ああいうのは、ブラウンの髭剃りのようで、ドイツらしくて良いです。
●シボレーブレイザー
阪神の監督ではなく、アメリカの四輪駆動車です。 窓枠の根元に「LS」というグレードがあったので、いすゞか、思いました。 乗り込むと四角く広がる不細工なダッシュがあったので、よけいに、いすゞかと 思いましたが、これはガソリンエンジンです。 メーターも操作類もゴツく、扱い易そうです。外から見たら大きいのですが、 座って前後を見ると、どうにか千里中央に乗ってこれそうな感じです。ここらが 角張った車の利点です。
●ベンツ
横にパジェロの類が停まっていて、店員に聞くとこれも、米国で作っているベ ンツだと言います。「やっぱりドアの中からスパナ出て来るんか?」聞くと「今 はそれほどでも無いです」との話。 「なんぼするの?」「500ほどです」「おお、そやったら、満艦飾のパジェ ロと、えろ変わらんやんか」「そうなんですよぉ」と嬉しそうな店員さん。 「パジェロにベンツの印がついてるんか、奈良の土建屋、大喜びやな」「うー ん、どっちかというと、こう、アウトドアの好きなファミリーが」「ああ、そう か、子供のせて」「そうそう」「犬も積んで」「そそ、そういう」「で、傷つけ んよう山道走らず、日曜日に千里中央混ますのや」「まあ、そうですねえ(笑)」 躾の良いヤナセ店員をからかうのは、楽しいものです。 座りましたが、さしたる印象は無く、窓枠周りの造りの粗さだけ印象に残りま した。
●ルーテシア
日産党たる皆さんが、今一番試乗したい外車はこれでしょう。時期マーチを占 う上で、外せません。 雑誌で見ると、こんもりした不細工な車ですが、あれは、特徴的な間抜け顔を 魚眼で接写しとるからで、実物はもっと地味な落ちついた車です。寸法も下記の 通り、マーチと我が14年前サニーの中間程度です。思ったより小さかった。
マーチ1300 ルーテシア 85トラッド 現サニー ターボ EX 全長 3695 3770 4115 4345 マーチ+7.5cm 全幅 1585 1640 1640 1695 マーチ+5.5cm 全高 1425 1420 1395 1415 マーチ−5mm 軸距 2360 2475 2430 2535 K11とB15の中間 トレッド前 1365 1390 1425 1490 後 1325 1380 1420 1470 重量 830 1050 970 1080 排気量 1274 1598 1487 1497 内径×行程 71×80.5 79.5×80.5 76×82 73.6×88.0 圧縮比 9.5 8.0 9.9 最大出力 79/6000 90/5250 100/6400 105/6000 最大トルク 10.8/4000 13.5/2500 16.0/4400 13.8/4400 タイヤサイズ 155/70/13 175/65/14 185/60/14 175/70/14 (数値は手許のカタログ、Js'Tipo誌による)
運転席に座ってみると、正にマーチの兄貴といった印象です。べつに提携の話 が無かったとしても、誰もがそう感じたでしょう(笑)。 団子のように丸いメーターナセル、ダッシュの上にゴムで貼りつけたようなエ アバッグ、無愛想な灰色の樹脂など、まるきり、マーチの兄貴ですわ。
しかし、マーチの幅の狭さ、腰高な感じは無いです。その辺の感覚は、むしろ サニーに近いです。あと、前窓の傾きが、昨今の車としては驚異的にマシなのが 美点でした。ドアも無闇に厚くない。
座席はゆったり、しっくり来るものでした。下のレバー解除すると、高さが円 弧を描いて移動する物で、前後調整は別にあります。一番下げると我がサニーよ りやや低い感じまで、だいぶ下がる。リクラインはどこにあるか分かりませんで した。
マーチより大きくサニーより小さいという、絶妙に乗りやすそうな寸法が気に 入って、しげしげ観察しました。 最小回転半径は5メータ台と、日産よりやや大きめ。最高速は店員によると、 160−170だそうです(90馬力標準車)。 ワイパーは片方に、妙なリンクがあり、広く動くようになっています。 尻は雑誌で見るよかシャープです。線の交差はフォードのように鋭角な。 後部座席は、屋根が後ろ下がりなので、天地にそう余裕が無いです。 カルロスの奴、日産はデザインが悪いから売れなかったなんて言ってましたが、 なに、センスの爺むささは日産と全く同じ程度です。元から兄弟分だったようで す。 14インチの車輪を履いていましたが、前ディスクブレーキは、薄めのアルミホ イールの中、一杯ギチギチに大きなブレーキが入っていました。こいつは素晴ら しい。 ドアや下回りには、日産同様にサビ止め吹いてあります。ただし窓枠の周囲の 水対策は日産の方がよさそう。
顔は子犬顔ですが、全体の造りは徹底して、長く乗れる爺むさい車を志向した ものでしょう。 カタログでも、このクラスながら「ツアラー」を謳っていました。欧州の羊狼 のようです。ヤナセ子会社仏モータース店員によれば「車体の重厚感は同クラス プジョー206を凌ぐ」「点の辛い外車雑誌でもシャシは一切ケナされなかった」 「身内のオペルの客を食っている」とのことでした。
●メガーヌ・セニック
派手な孫ベンツの後ろに隠れるようにして、停められていました。御存知、仏 のティーノです。 座ってみましたが、全体にはそう違和感ないです。 ハンドルは、だいぶ上を向いています。ATセレクターは床から生えていて、 屈まないと手が届きません。普通のメガーヌから使いまわしで造ったから? (日本車でこれやると、評論家はクソミソ書きますが、外車は別基準か?) 普通の車の上に風船を被せたように、窓もわりかし下から切ってあって、見晴 らしは非常に良いです。三角窓も国産と違い大きな物で、柱が邪魔しない。 スイッチの造りはガタが無かったです。 面白いのは、コラムから3本目に生えたスイッチが、音響のコントロールでし た。小生もソニー製を使っていますが、あれは安全にとても効果あります。
置いてなかったですが、たまに町でみる、メガーヌのクーペがあって、ありゃ 格好良いですよ。昔で言うたらフエゴかな(笑)、nxクーペとか、オペルチグ ラとか、あれ系統の形です。
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